【スイス取材紀行】スイスの鉄道割引はどれがお得?
2017年7月19日

スイスの鉄道には実は色々な割引制度があります、これを使うか使わないかで大幅に値段が変わってきますので、絶対に何らかの割引を使用した方が良いです。以下スイスの各種鉄道割引について考えてみます。
スイスの鉄道で使える割引パスの種類
スイスの鉄道割引は2017年6月時点では以下の4種類のみです。
- スイストラベルパス
指定期間、対象区間が乗り放題になる券(指定期間:3日間/4日間/8日間/15日間)
価格最安値CHF228~
※主要都市の公共交通も無料、スイス国内約500カ所の美術館・博物館も無料
※山岳鉄道等は割引が適用されるが運賃は必要(例:ゴルナーグラート鉄道50%割引、ユングフラウ鉄道25%割引)
※指定期間が乗り放題になるので対象区間であればチケット購入の手間がいらない - スイストラベルパス・フレックス
1カ月間の内、自分の指定した日数、対象区間が乗り放題になる券
(指定できる日数:3日/4日/8日/15日/日付は連続していてもしていなくても可)
価格最安値CHF228~
※指定された連続の期間ではなく、1ヵ月の中から好きな日を選ぶという事が普通のトラベルパスとの違いで、それ以外はまったくトラベルパスの内容と一緒 - スイストランスファーチケット
対象区間内にある入国駅と目的地1都市の往復券(使用期限1ヵ月)
価格146CHF
※往路でも復路でも同じ日付内であれば途中下車可能
※実質、指定した2日間の乗り放題券に近い使い方ができる
【例】
往路:チューリッヒ空港→グリンデルワルド
復路:ツェルマット→ジュネーブ空港
なんて使い方も可能(グリンデルワルド→ツェルマット間は別日に普通切符で移動) - スイスハーフフェアカード
1カ月間、対象区間の乗車券全てが半額になる
価格120CHF
※ユングフラウ鉄道等の山岳鉄道系も全て半額なのでトラベルパス系の割引よりお得
※切符を別途購入する手間が必要 - 番外でファミリーカード
上記4つのパス全てで申請するともらえる6歳~15歳までのお連れのお子さんの乗車賃が無料になる子連れ旅行必携のカードです。お子さん連れで上記4つどれかのパスを購入する場合は忘れずに申請しましょう※6歳未満は正規料金の段階で無料です。
※全ての割引パスにおいて指定券は割引対象外です。
チケットに関する最新情報は旅行代理店やチケット代行会社のサイト等もありますが、一部情報が古いままのサイトなどもありますので、日本語で最新情報を知りたい方は、スイス政府観光局が運営さいているサイトで確認する事をオススメします。
どれがお得かは実際に計算してみないとわからない
結局のところですが、どの割引パスも絶妙な設定なので、どれが最大限にお得になるかは自分の旅行プランで一度正規運賃を出してから、各種割引額と比較してみないとわかりません。面倒でも割引を最大限に活用する場合は一度調べてみるましょう!
チケットの正規運賃はスイス国鉄(SBB)公式サイトや国鉄公式のSBB Mobileアプリから調べられます。調べ方は以下のチケット購入の記事を参考にしてください。
スイスの鉄道切符を買う!~国鉄公式サイト編
スイスの鉄道切符を買う!~国鉄公式アプリ編
また各種割引が適用される鉄道の路線は公式サイトの以下PDFから確認できます。
※地図の見方
赤線:鉄道、黒線:ロープウェイ、黄線:バス、白線:船
トラベルパス系
ー実線:乗り放題区間
—破線:追加料金必要(無印:50%割引あり) (①マーク:25%割引あり)
灰線:適用区間外
トランスファーチケット
ー実線:往復券対象区間
—破線、灰線:適用区間外
ハーフフェアカード
ー実線、—破線:半額対象区間
②マーク、灰線:適用区間外
例えばこういう場合だと・・・
例えば僕の場合、チューリッヒ空港からグリンデルワルドを拠点として、ユングフラ鉄道やメンリッヒェン、フィルストといった周辺のロープウェイを利用、次はツェルマットへ移動してゴルナーグラード鉄道を利用、帰りはツェルマットからベルン経由でチューリッヒ空港へ戻るというルートだったんですが、このプランでの特徴とすれば、
- 移動日が4日以上8日以下と微妙な日数
- 都市間の移動が結構ある
- 乗り放題適用外の山岳鉄道を結構利用する
- 美術館や市バス利用の予定なし
といったところですので、山岳鉄道に弱いトラベルパス類や、1都市と空港間の往復に強いトランスファーチケットは微妙そうな予想ですが・・・・、実際に各種割引で計算で比較してみると以下のようになりました。
正規運賃 | CHF 575.80 |
トラベルパス4日間 | CHF 515.90 |
トラベルパス8日間 | CHF 565.50 |
トラベルパス・フレックス4日 | CHF 534.50 |
トラベルパス・フレックス8日 | CHF 609.50 |
トランスファーチケット | CHF 524.40 |
トランスファーチケット+ハーフフェアカード | CHF 455.20 |
ハーフフェアカード | CHF 407.90 |
(全て2等車で計算。計算例はあくまでも一例です。)
これは一目瞭然ですが予想通りハーフフェアカードのみ利用が一番お得ということになりますね。
2016年まではトラベルパス・フレックスやトランスファーチケットと同時購入でハーフフェアカードが半額で買えるコンビというシステムがあったのですが、2017年から廃止となってしまいましたので痛いところです。
以外な所ではトラベルパス・フレックス8日では正規運賃よりも高くなっています。またトラベルパス4日間とハーフフェアカード利用では100フラン以上の開きもあるので、やはりやみくもに乗り放題系が一番お得だろう!とたかをくくらず、一度しっかりと計算することが重要とわかります。
僕は美術館・博物館にはいかず、市バス等もまったく利用しなかったのでハーフフェアカードが一番お得ということになりましたが、トラベルパス系はそこらへんも利用し放題になるので、美術館・博物館や市バスの利用予定の方はそこらへんの料金も加味して計算すると良いかと思います。
ハーフフェアカードは列車の乗車チケットを購入する際、1/2という割引を選択して買うのですが、これは価格が1/2に割引かれるだけで特に制約の無い正規運賃チケットとまったく同じ扱いです。一方、1/2割引適用後さらに購入手続きを進めると、スーパーセイバーチケットという乗る列車の時刻を指定するかわりに、さらなる割引を受けられるチケットが販売されている事がありますが、こちらは乗る列車の時刻を指定されますので、途中下車等も不可能ですので注意してください。ただ半額以上の強力な割引が受けられますので、ハーフフェアカードで通常切符を買う方で、乗る電車の時刻を指定してしまってかまわないぜ!という方はスーパーセーバーチケットも検討してみてください。かなり運賃が安くなる可能性があります。
なおハーフフェアカードの購入方法として、現地の駅窓口かSBBの公式サイトでも買えるのですが、もう一つ公式に準ずる販売サイトとして、SBBとフランス国鉄の合弁会社が運営するレイルヨーロッパというサイトもありますが、ここはチケットが郵送で送られてくるため時間もかかり、郵送代の追加費用も必要です。さらにはSBB mobileとも連携できないので何かと扱いづらいと思います。ハーフフェアカードの購入はクレジットカードさえ通るのであれば、SBB公式サイトが一番かと思います。eチケットで即時手元に届くうえ、SBB mobileと連携してペーパレス化が可能です。
ちなみにSBB公式サイトで購入する際、似たような名前で「Half-Fare travelcard」というのもありますが、これは外国人向けの「スイスハーフフェアカード(Swiss Half Fare Card)」とは違いまして、スイス国内居住者向けのカードなので間違えて購入しないよう注意です。
ハーフフェアカード詳しい購入方法はこちらを参考にしてみてください。
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