[イラストで描く世界史人物伝] Vol.01 ヴェルキンゲトリクス
2020年8月20日

今回からイラストを描くついでに個人的に気になる歴史上の人物をとりあげてみようという事で始まった企画「イラストで描く世界史人物伝」。栄えある第一回はガリア部族をまとめてローマと戦ったガリア人の王、ヴェルキンゲトリクスです。
ガリア諸部族の王
時は紀元前60年頃、ちょうどローマではカエサルが将軍として頭角を現し始めたころ。今のフランス一体はガリアと呼ばれており諸部族が乱立していました。
そんな頃に始まったローマのガリア遠征(ガリア戦争)。
ローマはカエサルを筆頭に次々とガリアを征服していきます。
なかなかまとまった抵抗が出来ないでいたガリア諸部族。そこに颯爽と諸部族をまとあげ、初めて1枚岩としてローマ軍を苦しめた男がいました。
それがこのヴェルキンゲトリクスさんです。
(ウェルキンゲトリクスやヴェルサンジェトリクスとも表記される)
数や練度で勝るローマ軍相手にゲリラ戦や焦土作戦をもちいて、なかなかローマ軍を苦しめます。しかしやはり強大なローマ軍、ガリア側は善戦するものの最後はカエサルの前に武器を捨てざるを負えなくなり投降。ガリア戦争はローマの勝利で終わるのでした。
ローマ軍に捕らえられた後は6年ほどローマの牢獄に幽閉されたそうです。
おそらく優秀すぎる敵軍の将、ローマもその処遇に悩んだのでしょう。
敵対相手の指揮官を捉えても滅多に処刑までしないローマ軍ですが、ガリア諸部族をまとめあげたその統率能力や戦闘能力を恐れたためか、結局は処刑となってしまいます。
見せしめの公開処刑などではなく牢獄で絞首刑にされたそうです。
37歳という若さでの最期です。
37歳の若さで諸部族をまとめあげて戦闘の指揮をとるとか、ほんと昔の人はすごいですね。
今回はそんなガリア人らしいガリア人、ヴェルキンゲトリクスさんを描いてみました。
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